mariaki929’s diary

自分のままに

小さな喜び①

保育の現場にて嬉しく感じる時を書いてみます。

【子どもが動いたとき】
2歳時クラス。自分のやりたいときにしか動かない子がいます。その子は他人の話を聞いたとしてもなかなか行動せず、じっとしています。やると言っても、じっとしています。他人の手を借りることを嫌がります。そういう時は ある程度、待ってはみるものの時間的限度があり、活動の流れは先に進めます。その子の衣服の着脱、手洗い、おやつ、水遊びで使用した濡れたタオルの片付け、と活動の流れが滞っていきます。周りの子どもたちはやることをやって、遊んで過ごしています。
すべてが終わると、みんなの好きな虫の本を借りに他のクラスに行くことを話してあります。その子は、虫が大好きな子です。
おやつを食べて、楽しそうに自分のタオルを巻いてしまう子が次々と表れています。
その子は水道の前で手を洗ってから立っています。手を拭くことをわかっていますが促されることを拒んで そのまま立っています。
「自分でやりたいんだよね。」
頷きます。
「先生にされるのは嫌なんだよね?」
ウンウンと頷きます。

そのまま 見守りました。

少したつと手を拭いておやつを食べるためにエプロンをつけ始めました。椅子に座り食べ始めました。一口食べてから「残したい」と言いました。一口食べているので「少し食べたもんね。いいよ」と私は言いました。

そのあと、タオルをしまうことを始めました。流れはわかっているようです。畳んだタオルを自分の袋に入れることが大変そうでした。すぐに「できない」と言いに来ました。手伝いに行き、入れるためのやり方を教えました。しばらくすると、自分なりのやり方でタオルを入れようとしていました。
そして、とうとう 入れ終えました。

「○○君、できたね。一人で。」
と声をかけると
それまで、無表情で口を真一文字に結んでいた子が、ニッコリしました。
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そして、ピョンピョンしながら皆のいる方に走って行きました。

その後、虫の本を借りにいくとき、その子は眼を輝かせて列に並んでいました。