ひとり飯

これはガッツリ自分用。

自分のために夕飯を準備している

その事 事態に拍手したい

なぜならば

ついこの間まで

どうせ自分ひとりだから

どうせ作ったって余るから

どうせ空腹を満たせばいいだけだから

自分ないがしろの言い訳を

てんこ盛りにしていた

自分だったから

そして 自分ないがしろの言い訳を

鵜のみにしてお惣菜やお弁当を買う生活を

続けたところ、空腹は満たされるものの

心のどこかに空虚感が残っていった

ある時

一人暮らしをしている人から

こんな話を耳にした

一人暮らしだけど

お味噌汁だけは

ちゃんと作っている

その時は何とも思わずにいたが

家に帰ってからその話が耳に残っていて

翌日からお味噌汁だけは

作ってみることをやってみた

すると

冬の朝、昨夜作ったお味噌汁を

温めて飲むことで体が目覚める感覚

冬の夜、外から帰宅後

お味噌汁を作り飲んでみると

心が満たされていく感覚

大した具材ではないがお味噌汁を

一回作ることで数日間、満たされることがわかる

わざわざ自分のために

始めてみる

すると

こんなささやかな気配りで

自分の心の温度が上がることに気づく。

大切だ

自分を大切にする気持ち

やらなくてはいけないことではなく

自然に始めてしまっている

そんな自分であることに

心が喜ぶことを感じる