mariaki929’s diary

自分のままに

母親の仕事とは⑦

生きづらさを抱えて生きる次男と関わる様子をお届けして7回目となりました。

いよいよ最終回となりました。




ここまでお読みいただきまして ありがとうございます。





カウンセリングを受け始めて半年たったころに 次男は周囲に眼が行くようになりました。
今まで後ろ向きでいきていることを良しとしていた次男は、少し先のことに目を向けることを避けていました。

この頃、社会人になって自立している長男が次男に「二人暮らし」の提案をしてきたのです。


元々、長男と次男の関係性はあまりよくありませんでした。

突然の申し入れに猜疑心を抱く次男。
「なんで俺なの?」と兄に聞いたそうです。
すると
「今まで一人暮らしをしてきて気づいたんだけど、一人分のご飯作りって結構大変なんだ。もしお前が家で少しだけ
家事をやってくれるだけで助かるんだ」と。

そこから話が広がり、半年後には長男と次男の二人暮らしが始まることになっていました。

二人は綿密に話し合いを重ね、お金を折半する話では「俺も働くけど できたらお前も少しは働けないか?」と言われ
次男は仕事先を探し働き始めた。


そして半年後には 例の大学に入学を決め、今は勉強しながら働き、自分たちで生活をしています。


この頃、次男はカウンセリングの予約をすっぽかしたことがありました。
少し先の話に心が行き、大事としていたカウンセリングを忘れたようです。
次男は それほどの状態になっていたという証であります。
そして 次男は私にカウンセリングを辞めたいと言ってきました。



ここで私がお伝えしたいことは、
母親のすることって改めて 何だろうということであります。



私がやったことと言えば 答えを出さずにいたこと。
いいとか悪いとを横において、次男の話をただ聞いたこと。
ご飯を作ること。
洗濯をしたこと。
特にはないのです。



この特に何もしないこと。
何のためにいるのか、わからないほどの存在であったこと。



もしかしたら、一見 これといった特徴なく 
何もせずに影が薄いような ただあり続けるだけの存在が
母親の仕事ではないでしょうか?





母親がその役割になることで
子どもは自分の道を自分で考えて行くことを
自分から気づくのではないでしょうか?

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