清水の舞台から飛び降りるほどの
私は何かを始めるとき形から入る人ではない。むしろ、始めてから必要とあらば最低限のものを揃えたりする。
選ぶものも五段階あったら一番下か二番目の物にしたりする。
一番町いいものに気持ちが ちょっと引く。
物欲は少ない方だと思う。
何かを購入するときは必要性がある時である。
例えば壊れたとか、専門性の高さで必要だとか、他に代替えできないとか。
なので、あまり購入の頻度が多くない。
大物ならばなおのことである。
さて、そんな私が大きな買い物をすることになった。ずっと先伸ばしにしていたが、いよいよ買おうかと思えてきた。決めたからには いつにしようかとその日を待ち、商品を調べたりとドキドキわくわくである。
行動に移した日は 後から知ったのだが偶然にも満月の日であった。
それは 私の使うものであり、私しかその感覚がわからない。私が大きな顔をして選んで良いのである。自分の感覚とお財布を天秤にかけて1日に何軒も探し歩く。やっぱりこっちだわというものに絞れたとき、心の高ぶりを感じる自分がいた。
清水の舞台から飛び降りるほどの高価な買い物であったが、今後の自分の体のために必要なものであると自信を持って言える。
マイ ライフ
マイ クォリティ
マイ フィーリング
完全な自分仕様のベッドを選べた。
予定よりも金額はアップしたが毎日必ずお世話になるベッドは 仮に十年だとしても日割り計算すると安いものである。安らかな睡眠は体のメンテナンスになる。
そう思えば高価でも納得がいく。
そしていろいろとお店の人と話をしていたら配送料、組み立て費用、下取り費用をゼロ円にしてくれた。これには感激である。
(結局、シンプルに私はケチなのだ)
後悔しない買い物をした今日の自分をたいそう気に入っている。
心地よさに包まれて眠る自分を想像するとワクワクである。