mariaki929’s diary

自分のままに

母からのメール

母は手紙を書くこと、受けとることをこよなく愛している。文字に人と成りが表れていると言う。言葉の使い方に気持ちが表れていると言う。

私は母が喜ぶことをしようと、手紙を書いていた。が、なかなか母のお眼鏡に叶うレベルにはいかない。まず、字がきれいではない。(努力しなさい。習いに行きなさいと言われる)文章の構成、言葉の使い方もまったくダメである。

書くたびに手紙に関しては厳しめの母からダメ出しされ、気持ちが萎える。

私は表現方法としては絵の方が得意なので

笑い文字というものをを習い、送ったこともある。

母には受け入れられなかった。

 

母は5年前(78歳)から携帯を持ち始めメールを覚えた。2年ほどかかり使えるようになる。定型文から短文になり少し長い文章も打てるようになる。小さい「っ」や漢字カタカナ変換、濁点などはできたりできなかったりである。

そもそも、メールは連絡をとるものと母は思っていたので、長い文章はどういう言葉を使ったらいいか わからなかったらしい。

ちなみに母のメアドは、3人の子どもと長男のお嫁さん一人である。計4人とのメール交換を繰り返すうちに気持ちを表す内容も打てるようになってきた。

メールを打つときは気持ちを落ち着かせないとできないと言う。手が滑って慌てると何が何だかわからなくなり、仕方なくクリアボタンを押し最初からやり直すことを繰り返すしかないと言う。そんなこんなで短い文でも30分は要すると言う。

そんな母からある朝、ふとした内容のメールが届く。いつもより長い。

私が以前あげたトマトジュースのことが書いてある。二日前、台所で転倒し、その後のことも書いてある。

 

いつも以上に平仮名ばかりである。

 

一生懸命さが伝わってくる。

 

何だか

泣けてくる自分。

 

以下、母からのメール原文

 

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まりさん、ジュスをいただきました。ありがとうございました。お いしいので、すぐなくなり、こまって、ました。私の、きずも、い たまなくなりました、いまこれから、お風呂に、はいります。

 

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