初もの
満月の夜に財布を新しくする。
どこかの誰かに
新しく何かをするときは
月の満ち欠けを気にするといい
と言われた言葉が耳に残っていたから。
お財布を買ったのは3年前。
お財布はモトモト探していた。
少しくたびれてきていたことが主な理由。
お財布への条件も私のなかでは明確になっていた。
つまり妥協で選びたくなかった。
自分の求めていたものってこれだ❗️と見つかったときは 小躍りするほど嬉しくて買って満足していた。
そこからなぜ直ぐに使い始めなかったのか?
ここから私の小さな頑固者の主張が炸裂する。
・古いものがまだ使える。
・古いものを使うことで困ることが特にない。
・財布はひとつ。いくつも使わない。
・満月の日におろす。
頑固者は頑固だからね。
そう簡単には曲げない。
小さな頑固者だから応用もきかない。
一時は持っていることへの記憶も曖昧になるほど、新しいお財布への執着が薄れた。
それが、昨夜の大きな満月を見たときに
そうだ、お財布をおろそう❗️
もうボロボロだもんね。
今がその時だ❗️
と降りてきたのだ。
ゴソゴソと引き出しのなかを探し ようやく見つけて箱を開けたら そのとたんに古いお財布の中身を新財布へと移したくなった。
新しいお財布。
どこに何を入れようか?
あれやこれやと設定する。
これが楽しい時間に感じられた。
すっかり設定完了すると気持ちが上がっているのを感じた。
翌日、電車のなかで鞄のなかに
チンマリ存在している財布を
そっと見たりしている自分がいた。
3年間、待たせたねぇ。
これから、お付き合いのほど
よろしくね。財布君。