涙。雲の向こうはいつも青空vol.4
不登校インタビュー事例集vol.4が届く。
『雲の向こうはいつも青空』
すぐには読み始められなかった。
何となくだが 心が動かなかったから。
仕事も何もないゆったりとした時間
読むことにした。
7人それぞれの雲と青空の物語。
以下は私の印象的だったところです。
大谷さん。
行かなくていいよ、というご両親の元でも行ってないことがブランクとして根強く心のなかに残っていること。どこでどうやって自分に○がつけられたのか。
竹之下さん。
高校のあるときポンと行けなくなってから今に至るまでを一気に読ませていただきました。自分に向かい合っている感が文章のあちこちにちりばめられていました。
石井さん。
「お母様の火山がドーン」「本人の領域」
私の共感のアンテナが立ちました。
後藤さん。
明るいお母さんが通ってきた道のり。母親と息子さんの切り離しができたところにそうなんだと頷く自分でした。「どうして何度言ってもわからないんだろう」
駒井さん。
親の染み付いた価値観を変えるのはすごく難しい様子が如実に書かれていて自分と重なる点が多かったです。
木内さん。
本人の進むべき道に真摯に向かい合う熱意が伝わってきました。そして最後、卒業式のところでは場面が想像できて涙が出てきました。
apamiaroさん
「ちょっと頑張れること」は人の気持ちの段階を上らせてくれるなあと感じました。経験値の少なさからくるコンプレックスをどうやってもがいたのか。くぎ付けになりました。
読んでみて
今までのvol.1-3も しっかり目の内容だったのですが、さらに濃さを増したように感じました。
全員の方に会いに行きたいくらいの気持ちになっている自分です。
会ってどうするのかはわかりませんが、とにかくご本人に会いたくなりました。
そして編集者である
金子あかねさんのインタビュー力、純一さんの素敵な写真が根底に見えかくれしています。一人一人の歩んできた道を丁寧に取り扱っておられることが伝わってきます。 冊子であることがもったいないほど。
市井の人たちが語るリアルで等身大の不登校の物語が暗い足元を照らすことになることに改めて頷く自分でした。
今回は一話ごとに涙が出ました。その当時の様子がリアルに伝わってきたからです。泣きながら次の話に行くわけにもいかず気持ちを落ち着かせてから次を読むという状態でした。インタビュアーの聞きどころが私の知りたいところとピンポイントだったからかもしれません。
百人いたら百通りの生き方があるようにそれが正解はないということ。または、どれも正解なのかもしれません。