嬉しかったこと~ツンツンのカレー~
ツンツンは少しの遠回りを経て
今は専門学校生として学んでいる。
道を選んだのはツンツン。
決断したのはツンツン。
(始まってから数ヵ月しか経っていないのに)働くことを視野に入れて考えている。
不思議なことに道が決まってからは以前ほどのぶち切れはなくなった。
これは私の考えだが、道が決まると人はスイッチが入るのではないだろうか?
以前は何を軸として生きるという、ナニというものが見つからずにイラついて不安だったのではないだろうか?
今日は仕事場にツンツンからLINEが届く。
「今日、カレー作ったから夜に食べて」
これだけ。
お昼休憩の時、私はLINEを読み
ニンマリする。
一人の胸にしまっておけず、
そばにいた同僚にまで思わず話してしまう。
それほど私は嬉しかったのだ。
帰宅時の足取りは軽く、
玄関のドアを開けると
カレーのいいにおいがする。
ツンツンの作ってくれたカレーは
カレールー不使用、肉なし、ちくわ入り、
独自の配合のスパイス、作ってから寝かせる
「和風だから。納豆トッピングもあり」
「へっ?納豆?」
「入れても入れなくてもどっちでもいいよ」
食べてみると優しい味がした。
ツンツンが
夕飯を作ってくれるのは久しぶりだ。
顔を見てから熱々を出してくれる心遣いも
ツンツンの憎い演出のひとつである。
作ると必ず料理に関するエピソードで盛り上がる。
食べる人を思って作る
思いがいちばんの隠し味である